【香川県】浴槽での死亡によるご相談【特殊清掃】
日中は暖かく過ごしやすい日が続いています。
コロナウイルスの消毒・除染依頼は未だに続いておりますが
12月~1月までと比べると、ここ数日間は落ち着いてきていると
実感しています。
本日は特殊清掃と遺品整理のご相談がありました。
内容は「浴槽死」でした。
お父様は香川県高松市で一人暮らしをされており
息子様は仕事で大阪府へ住まわれており、
以前は休みの度に香川県に帰っていたそうですが、
「自分がもし、コロナを持って帰ってしまい、父が感染でもしたら大変だし
緊急事態宣言が出ている地域から地方へ帰ると周りの目も怖い」
と、近頃は1週間に2回くらい電話でお話をする程度だったそうです。
お父様ご自身もとてもお元気な方で
コロナが流行するまでは一人で温泉旅行へ行かれたり
ご友人とカラオケをしたりされていたそうです。
最後にお電話でお話された時もとても元気な様子で
「寒いし、コロナの影響で出歩けないから昼間っから自宅の風呂で
温泉気分を味わうわ」
と、言われ安心していたそうですが、
それが最後の会話となってしまったそうです。
その会話から5日後、
警察からの電話によりお父様の死を知ったそうです。
死因は「溺死」
ヒートショックの場合は「心筋梗塞や脳梗塞」などの死因が多いのですが
現在、最も多い浴槽死での死因は「溺死」だそうです。
溺死となる最大の原因として「脱水症」が挙げられています。
寒いからと、お風呂のお湯を熱くしたり
長時間浸かっていると脱水症のリスクが高くなってしまいます。
ヒートショックの予防に関しては日中の温かい時間の入浴は
効果的ですが、脱水症にはくれぐれも注意してください。
また、現在ニュースでも多く取り上げられていますが、
コロナが流行し始めてから
65歳以上の方の孤独死がとても増えています。
帰省を泣く泣く諦めた方も多くおられるかと思いますが、
できる限り電話やメールなどで連絡を取り合うようにし、
大切な方の安全を確認しましょう。