【組合便り】心の痛む特殊清掃【10月号】
自ら命を絶つ自殺という悲しい案件が増えている中、
生きたくても生きられなかった命へ直面し
とても心が痛くなりました。
74歳の誕生日を迎えられたAさんは
「あと10年生きる。84歳まで」
という目標を掲げられておりました。
しかし、突然誰にも看取られる事なく
ご自宅で亡くなってしまっており、
「孤独死」という形で発見されてしまいました。
遺品供養士として、
・故人様を知る
・故人様と会話する
という事も、カレンダーを通して話しかけられている気分でした。
カレンダーを振り返ってみると
Aさんの日常や、将来への希望などがたくさん記されていて
明るい未来を思い描いていた時に突然訪れた死に
ご本人様も戸惑っていたことと思います。
Aさんの描いていた未来を
後世に繫ぐバトンに我々遺品供養士がなる事を
Aさんに誓いました。